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『バティニョールおじさん』 感想&予告編

映画を見るとそのお国柄というか民族性というか、そういうのがだんだん分かってくるような気がします。たとえば、同じものをテーマにしても、同じ素材を扱っても、全然違うものができあがってくるんですよね。

この映画も、ずばりそういう類の映画だと思います。
大きな緩急がないことに、20代前半のうちは物足りなさを感じたものですが、今はそういうのも素敵だなと感じられるようになりました。

一人一人の少しの優しさが積もれば、それは大きな力になり得る。そう信じたくなった作品です。

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バティニョールおじさん@ぴあ映画生活
2002年:フランス
監督:ジェラール・ジュニョ
出演:ジェラール・ジュニョ、ジュール・シトリュック、ミシェル・ガルシア、ジャン=ポール・ルーヴ、アレクシア・ポルタル
満足度:★★★★

あらすじ
1942年、夏。ドイツ軍はフランス国民に対し、ユダヤ人一斉検挙の協力を要求。
デリカテッセンを営むバティニョール(ジェラール・ジュニョ)は、娘のフィアンセによるユダヤ人外科医の一家密告で、図らずしも摘発に協力してしまうことに。数日後、ドイツ軍後援者のためのレセプションを催すことになったバティニョールは一家の息子である12歳のシモン(ジュール・シトリュック)が命からがら逃げ出してきたことを知り・・・。

感想
デリカテッセンを営むバティニョールの元に居候していた娘の婚約者。
彼は「自分の小説を売るために」ナチスに媚びを売っており、ある日、同じアパートのユダヤ人一家が海外へ逃亡しようとしていることに気づき、それを密告してしまいます。

一家は親衛隊に捕らえられてしまうのですが、息子の一人シモンだけが運良く逃げられ、数日後、アパートに戻ってきます。事情を知ったバティニョールは危険を顧みず、彼をかくまって・・・
というわけではないのがフランス流。

バティニョールは命からがら逃げてきたシモンに「いい迷惑だ。出て行ってくれ。」と冷たく言い放ちます。
それでも「はいどうぞ」とナチスに子だもを差し出すほど薄情な人間ではないので、「騒がれたら面倒だ」という建前で部屋と食べ物を与えます。そして、その後も何だかんだと文句をつけたり、他のひとに押し付けようとしたりしながらも、シモンと終いには彼のいとこ二人の面倒もみていくのです。

もともとバティニョールはナチスがやっていることに賛成していたわけではありません。きっと心の奥では反対していたんでしょうね。でも、下手に逆らって目をつけられたくはない。
ささやかだけれど、平穏な今の暮らしを守りたい。
そのためには積極的な肯定はしなくとも、従ったふりくらいはしておく。

格好よくはないけれど、これって、いたって普通の人の感覚ですよね。
まあそんなおじさんなので、全然ヒーローっていう感じはなく(風貌的にもね)、特に前半部では「ちっ!こいつめ!もうちょっと優しい言葉かけられないのかよ!」と思ってしまうところが多々あったのですが・・・

なんのかんので、大きな危険をおかしてまで子供たちの逃亡を最後まで手伝ってしまうんですよ、バティニョールおじさん。
そう至ることになった理由に、何か子供たちに心を動かされるようなことがあったかというと、そうでもなく。シモンはシモンで自分の家族を失った原因がこのおじさんにもあるわけだから、反抗的で可愛げない感じでもありますしね。(こんな言い方は反感を買ってしまいそうですが)

ともあれ、そういうわけで、あらすじから予想したような「泣ける系」ではなく、やや肩透かしをくらった感はありました。でも、下手にお涙ちょうだい系より、味があって良かったのかな、と。

使命感に燃えたわけじゃない、ただ見捨てることはできなかった。
でも、実はそういうことが大切で、みんなが少しずつそんなふうに動けたら、大きな波にも太刀打ちできたんじゃないかな。なんて大きな口はたたけませんが…
せめてそう信じていきたいな…と。そんな風に思えた一本です。

ラストシーンの光にあふれた緑地に、これからの「希望」が感じられました。
もしこんな苦難な時代に直面してしまったら、いえ、そんな大きなことでなくても、バティニョールおじさんのように、最後には、自分に恥ずかしくない選択をしたいものです。



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予告編
http://youtu.be/8FE5H-gH6ZY ※日本語なし



ユダヤ人を助けた人たちの物語

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