スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『さあ帰ろう、ペダルをこいで』 感想&予告編

砂漠でサーモンフィッシング』に続き、タイトルにひかれたのと、他のブロガーさんの高評価ぶりから気になっていた作品です。
こちらは期待以上に素敵な映画で、またひとつお気に入りのロードムービーが増えました。

じいちゃん、あんた最高に格好いいよっ!じーんと心温まる名作です。

20130908_SaaKaerou.jpg

さあ帰ろう、ペダルをこいで@ぴあ映画生活
2008年:ブルガリア、ドイツ、ハンガリー、スロベニア、セルビア
監督:ステファン・コマンダレフ
出演:ミキ・マノイロヴィッチ、カルロ・リューベック、フリスト・ムタフチェフ、アナ・パパドプル
公式HP:さあ帰ろう、ペダルをこいで
満足度:★★★★★

あらすじ
自動車事故により、記憶喪失となったアレックス(カルロ・リューベック)。
彼のもとに駆けつけたのはブルガリアの祖父バイ・ダン(ミキ・マノイロヴィッチ)でした。幼い頃、ブルガリアからドイツへ両親とともに亡命していたアレックスは失った記憶を取り戻すため、バイ・ダンに連れられ、二人乗り自転車で祖国ブルガリアへと向かうこととなり・・・。

感想
さあ帰ろう、ペダルをこいで。
じいちゃんと孫、二人乗り自転車で帰る場所はブルガリア。ブルガリアと言えばヨーグルトくらいしか頭に浮かばないわたしですが…

1944にソ連の進攻を受け、王制→共和制となり、ソ連の衛生国家へ。現在も共和制ですが、共産党政権は1989年に崩壊し、元国王が首相に就任したそうです。
何も知らなくとも、映画を見ながらおおよその想像はつきましたが、予備知識として、これだけでもあると、よりスムーズに物語に没頭できるかと思い、ちょっとググってみました。

両親とともに自動車事故に遭ったアレックス。運転していた父と助手席に乗っていた母を亡くし、自身は記憶を失ってしまいます。
両親の死を告げられないまま、ドイツの病院で過ごすアレックスの元へ駆けつけたのは「ブルガリアのおじいちゃん」こと、バイ・ダン。アレックスは混乱し、激しくバイ・ダンを拒みます。

けれど、バイ・ダンはそんな孫の態度に少しもひるむことなく、「身体に問題はないのだから入院している必要はない。しかも、真実を隠したままで治療をしていこうなんて方針は間違っている」と、半ば強引にアレックスを退院させてしまいます。
そして、一緒に故郷へ帰ろうと、どこからか二人乗りの自転車を調達してきて・・・

物語はアレックスがブルガリアを亡命する前後とバイ・ダンとアレックスの帰郷の旅を交互に映し出していきます。

最初はバイ・ダンを受け入れられなかったアレックスは、けれど、バイ・ダンの強さに抗えず、そして彼の含蓄深い言葉に耳を傾けていきます。
「バックギャモン」(盤双六/2つのサイコロを使うボードゲーム)の名手であるバイ・ダンは、アレックスの部屋から彼がプレゼントした「バックギャモン」のボードを見つけ出し、そのゲームをしながら、ブルガリアにいた幼き日の思い出話をしたり、人生哲学を説いていくのですが・・・

このバイ・ダンじいちゃんがねぇ。
もう、格好いいんだ。
ぶれない強さ。優しさ。そして、心意気。

かつて反共の闘士だったじいちゃんは共産党政権下で、当局から目をつけられていて・・・
アレックスの父は「義父、バイ・ダンの言動を逐一報告しろ」と上司に命令されたことから、ブルガリアでの自分の将来に限界を感じてしまうのですね。そんな折、バイ・ダンが彼に語った言葉。

「人生はサイコロと同じ。
どんな目が出るか、それは時の運と才覚次第だ。」


アレックスの父は具体的なことは何も相談できなかったし、バイ・ダンも何も詮索しなかったのですが・・・うすうす彼の決意=亡命は感じていたと思うんですよね。
そして、その決意の後に待ち構えている決して明るくはない自分の人生も・・・
けれど、そっと彼の背中を押してあげたわけです。

それから25年。
長年会うことのできなかった娘と娘婿を亡くした悲しみを押しやり、今度は彼の息子、すなわち、自分の孫の背中を押すために、バイ・ダンは自転車でヨーロッパ大陸を横断してブルガリアへ向かうわけです。

そんな心身ともにタフなじいちゃんの血をひくアレックスはというと・・・
亡命後、身を寄せたイタリアの亡命者のためのシェルターでの厳しい生活やその後も父親不在で過ごすこととなったドイツでの暮らしぶりが多分に影響したのか、どちらかというと弱っちいタイプ。友だちもあまりいなかったようだし、女の子に好意を向けられても、なかなか前へ踏み出せない。
強気な女子ならもう面倒くさいやつだなー!とカツを入れたくなるような、そんな男子です。

けれど、そんなアレックスも、時に茶目っ気たっぷりに、時に厳しくバイ・ダンに諭されることにより、次第に本来備わっているはずの強さを引き出されていきます。
そして、旅をする中で、失っていた記憶を取り戻し・・・
自分だけの足で、人生のペダルをこぎ始めたアレックスの生き生きとした表情が何とも爽快でした。最初が怯えきった表情だっただけに、余計に、ね。

旅の道中出会った女の子が、イタリアのシェルターにいた初恋の女の子に似ていて、けれど、それが彼女だとは断定せず、かといって否定もしない作り方が好ましかったです。
あまりの偶然にはしらけてしまうと思うのですが、まさかの運命か!?と期待を持たせるというのはとてもロマンティックで有効的な手法ですね。

そして、何といっても、故郷ブルガリアでのバイ・ダンとアレックスのバックギャモン対決。バックギャモンのルールを知っていたら、さらに楽しめたかもしれないのですが、二人の表情、そして二人の対決を見守る町の人たちの様子から、その緊迫感はがしがし伝わってきて・・・
これまた、最後のアレックスの表情がなんとも爽快でした。

そして、引用かぶりますが、バイ・ダンからアレックスへの言葉がね。

「昔、(アレックスの)父さんに言ったんだ。
『「人生はサイコロと同じ。 どんな目が出るか、それは時の運と才覚次第だ。』と。
次はお前の番だ。」


くおーっ!!!
もう、本当にね、じいちゃん、格好よすぎだよっ!

細部まで練りこまれた脚本、素晴らしい名優、じんわり心が温まるラスト。
心底おすすめできる一本です!ぜひ、ご覧になってみてください!



にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ    
↑↑↑
ポチッと応援してもらえると嬉しいです。( ̄人 ̄)オ・ネ・ガ・イ♪


予告編
http://youtu.be/0nodze6aHq0



じいちゃんと孫が出てくる映画
さあ帰ろう、ペダルをこいで [DVD]   春との旅【DVD】   チャーリーとチョコレート工場 [DVD]










上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。