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『マダム・イン・ニューヨーク』 感想&予告編

ベビちゃんが産まれる前に映画館へ行こう!と思い、選んだのは「シネスイッチ銀座」。こことの相性はすこぶる良いし、レディース・デイが金曜日で、しかも950円と他よりもお得感があるのです!

今回上映されていたこの映画も期待以上の作品で大満足!
インド映画もずいぶん洗練されたなぁと思いました。

20140926_MADAMinNY.jpg

満足度:★★★★★
2012年:インド
監督:ガウリ・シンデー
出演:シュリデビ、アディル・フセイン、アミターブ・バッチャン、メディ・ネブー、プリヤ・アーナンド
公式HP:マダム・イン・ニューヨーク

あらすじ
家族の中で自分だけ英語ができないことを夫や子どもたちにからかわれ、傷ついていた専業主婦のシャシ(シュリデビ)。
ある日、シャシはNYに暮らす姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、単身渡米することに。NYで「4週間で英語が話せる」という英語教室の広告を見つけた彼女は誰にも内緒で英会話学校に通うことを決める。
仲間とともに英語を学ぶうちに、次第に自信を取り戻していくシャシだったが…

感想
ベビちゃんが生まれたらまたしばらく自由がきかなくなるので、今のうちに映画館で映画を見よう!と。で、行くならやっぱり大好きなシネスイッチかな、と。
上映作品をチェックしたら、2つのうちのひとつがこちらのインド映画で、これはもう絶対こっちでしょー!と、初めてインド映画-『ムトゥ踊るマハラジャ』-を見たときの衝撃が蘇ってきたのです。

結論から言えば、同じ南インドのボリウッド作といえども、今回見たこちらはだいぶ洗練されていました。製作年に17年もの開きがあるから当然といえば、当然ですが、映像も普通に綺麗でしたし。
何より、女性の心の機微がとてもよく描かれていて、すごいなぁと感心してしまいました。
勝手な思い込みで、インドと女性監督というのが結びつかなかったので、鑑賞後、HPで情報を得るまで女性監督が撮ったものだという確証は持てず、もし男性が作ってたならすごいことだぞとか思っていたのでした。

いやはや、でも、やはり女性監督でしたし、だからこその作品だと思います。

それにしても、主役のマダム=シャシを演じたシュリデビ、なん50歳なんですねっ!
HPなどで写真画像を見ると、それなりに年齢を感じましたが、映画の中で動いている彼女を見ている時には30代半ばかと思っていました。旦那、若い奥さん、もらっちゃていいね、って。
大きな瞳にすっと通った鼻筋、凛とした気品がありつつも、笑顔は少女のように可憐で、落ち込んだ時の表情なんかがまた可愛くて…。色とりどりのサリーの着こなしもとても素敵でした♪

さて、そんな美しいシャシですが、彼女には悩みがあります。
それは英語が話せないことで夫や子どもたちから、見下されていること。もちろん、家庭内での会話はヒンディー語なのですが、ふとした時に出る英単語の発音を笑われたり、娘の通う英語中心の学校の三者面談で四苦八苦して娘に恥ずかしい思いをさせ、散々文句を言われたり。

そんな彼女が唯一自信を持っているのは「ラドゥ」という伝統的なお菓子作り。彼女はこれを贈答用のギフトにして近所の人たちに売っているのですが、売上が好調で喜んでも、彼女の夫はまるで興味を持ってくれず、しまいには「そんなことをする必要はないだろう」と。
自分の存在意義は家事だけじゃないはずなのに、英語が話せないからといって馬鹿なわけじゃないのに…誰にもぶつけられない思いを胸に抱くシャシ。

なんかですね、このくだり、昔の自分が母にとっていた生意気な態度を思い出したり、数年先、娘が年頃になってきたら、こうなるのかなぁって…。
全然違う文化なのに、女性の悩みは共通なんだなって、しみじみしちゃいました。

でもそんなシャシに転機が訪れます。
それはNYに暮らす姉の娘が結婚するので、式の準備を手伝って欲しいという知らせ。仕事と学校のある夫と子どもたちを残して、一足先に単身NY入りすることになったシャシ。
たった一人でNYへ…不安たっぷりの涙ぐんだ表情がまた可憐でねぇ…。もし私だったら、大喜びで旅立つので、このへんのマダムの気持には共感はできないのだけれど、でも、その心細さは想像できるから、ぐっときちゃいました。

そしていざNYへ。機内でもNYでも英語が出来ないことで、辛い目に遭ってしまうのですが、そんな時にはすかさず手を差し伸べてくれる優しい人がいるんですよね。
このへんもね、自分も一人旅しているとままあったことなので、あるよねあるよね!と思ってしまいました。

NYに着いたシャシを姉と2人の姪は大歓迎してくれるのですが、慣れない場所にホームシックが募るシャシ。やはり英語ができないことで嫌な目にもあってしまい、さらに落ち込んでしまうのですが…。
でも、ある日、英語学校の広告を見かけたシャシは一念発起して、そのスクールに通う決意をします。

そこに集う各国の生徒のキャラ、ついでに言うと先生のキャラもとても良くて。
シャシは様々な文化背景の仲間とともに英語を学ぶことで、妻でもない母でもない、一人の女性として、喜びを感じていきます。好奇心にキラキラ輝く瞳で授業を受けるシャシは本当に魅力的で…。

だからこそ、シャシに想いを寄せる男性が現れます。。それはクラスメイトのフランス人シェフ、ロラン。実はNYに来たばかりの時、カフェで嫌な目にあったシャシに優しい言葉をかけてくれていたナイスガイでもあったのですが。
「主婦だって立派な料理人さ」と、まさにシャシが今、家族に言って欲しいような言葉を投げかけてくるんです。長身で整った顔立ちだし、優しいし、とても素敵な彼。

時に、つたない英語で話すのは諦めて、ヒンディー語とフランス語で一方通行の会話をする二人。お互い何を言っているかちゃんとした内容は分からずとも、悩みを打ち明けているとか、励ましてくれているとか、そういうレベルでは繋がっていて…
ああ、いい感じだなぁ〜とロマンスの始まりを感じさせるのですが…(以下、ネタバレ含みます)

ここで安易にアバンチュールに走らないところが味噌なんですよねぇ。
シャシが姪に言った言葉が印象的でした。

「欲しいのはロマンスじゃなくて、尊厳をもたれることよ」

誰から尊厳を持たれたいのか、それはもちろん、大切な家族の面々から…。ハンサムで優しいとてーも素敵な男性に言い寄られても、ぶれない心。素直に、素敵だな、と思いました。

わたしもかくありたいものですが、もし自分の前にみたいな素敵な人が現れたら、浮気な恋に走らない自信は皆無です。まあ、実際、あんな素敵な人との出会い、ないからねぇ〜。

ともあれ、ある日、英語教室の授業で教室に通う目的を聞かれるのですが、ロランはダイレクトに「サシャがいるからだ」と答え、みんなの前で彼女の美点をスピーチしてしまいます。
その授業の後、パキスタンだかバングラディッシュだか正確には忘れてしまいましたが、ともかくインドと文化圏の似た国出身のクラスメイトが「サシャはフランス娘じゃないんだ!インド人女性にはもっと尊厳を持って接しなきゃ!彼女に恥をかかせるな!」と咎めるシーンがあり…
そんな風にさらっと文化の違いを提示させるあたり、粋だなと脚本の妙を感じました。

あと、サシャの姪、ラーダ。サシャが誰にも内緒で英語教室に通い始めたことを知った彼女はサシャのことを全力で応援するのですが。
この子が別嬪さんな上にとても気持の良い子でねぇ。
サシャのちょっとした英語の質問にも真摯に応えるし、自分の考えを押し付けたりせず、サシャの気持を最優先にして優しくサポートする。本当に最高の女の子なんです。

というわけで、サシャにも、ロランにも、ラーダにも惚れてしまったこの作品。
ラストのサシャのスピーチには瞼が熱くなってしまいました。

この映画、子どもを持った今だから、余計にしみるものがあった気がしますが、本当にとても素晴らしい!
子育て中や子育て後の女性は多いに共感出来ると思うし、そうじゃない女性も母親とのことを思い出すんじゃないかと。男性諸君にはこれを見てぜひ女性の心をつかんで欲しいな!と。
今のところ、今年、1番のお気に入り&おすすめ作となりました。

今年はこの作品以外にもインド映画がいろいろ入ってきているようなので、それらもチェックしていきたいなぁ。


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予告編
http://youtu.be/C0hewQ1hqmo









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