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『永遠の0』 感想&予告編

何の因果か。
この映画を見た翌朝、叔母の訃報がありました。動脈の血が逆流したことによる突然死。80歳に近い年齢だったので、早すぎる死というわけではないのですが・・・
一人暮らしの彼女が発見された時には既に亡くなっていたというのには、何とも言えない気持ちになりました。

そして、思ったこと。
わたしのばあちゃんは叔母の継母にあたるのですが、二人の年の差は12,3歳。ばあちゃんは20歳くらいの時に、空襲で奥さんを亡くしたじいちゃんのもとに嫁いだとのこと。
20歳で20も歳の離れた、二人の子持ち男性と見合結婚。・・・なんていうか、これも劇中にあった「あの頃、一人一人にあったドラマのひとつ」なんだなと思ってしまいました。

ちなみに、90歳になるばあちゃんは足こそ悪いものの、今も元気で。ばあちゃんは叔母の死をどんな風に受け止めているのかな・・・。

と、前置きがとても長くなってしまいましたが、最近、夜映画を見始めても、すぐにウツラウツラしてしまうわたしですが、これは久しぶりに、ガッツリ通して見られました。原作が好きなので、そんなに期待していなかったのですが、なかなかうまく映像化されていました。
岡田くんが思いのほか、良かったです!!

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満足度:★★★★
2013年:日本
監督:山崎 貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文
公式HP:永遠の0

あらすじ
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を知った佐伯健太郎(三浦春馬)。
フリーライターの姉が宮部のことを調べると言いだし、それを手伝うことになった健太郎は宮部のことを知る元軍人たちを訪ねてゆく。話を聞くうちに、天才的な飛行技術を持ちながら「海軍一の臆病者」と呼ばれ、生還することにこだわった宮部のことが浮き彫りになってゆき・・・。

※百田尚樹さんの同名小説『永遠の0 (講談社文庫)』が原作です。

感想
何はともあれ、岡田くん!
岡田くんが素晴らしかったです!

ちょっとムチマッチョになりすぎていた時期がありましたが、この映画ではしっかり絞られていて、顔もシャープになっていました。やはりこの位の線がいいですね。
でも、グッドルッキングだから良かったというわけではなく、演技の方もしっかり評価できる内容だったのです。

岡田くん演じる宮部久蔵はすこぶる腕の立つ飛行機乗り。
けれど「死ぬのは怖い。必ず生きて帰りたい」と臆面もなく言い、下官にも「最後まで生きる努力をしろ」と命じる彼は戦中では異端中の異端。
周りの人間からは「あいつは臆病者だ」というレッテルを貼られています。けれど、それに動じることなく、常に自分の信念を貫いて行動する宮部。

普段は温厚で、とても丁寧なしゃべり方をする彼ですが、「命」を粗末に扱うことに関してだけは敏感で。その時ばかりは声を荒げ、たとえそれが上官であろうとも堂々と楯突きます。
そんな彼の行動に徐々に彼を慕う者、心から彼を尊敬する者も現れては来るのですが・・・
戦況は悪化の一途。特攻隊の護衛をするようになった宮部は「特攻隊員たちの死の上に自分の生があること」に耐えがたくなり・・・

毎夜一人で特訓するストイックさ。
たとえ多勢を得られなくても、ぶれない信念とその行動。
そして余りにあっけない多くの死を目にしてしまった彼の心の闇。

それらを岡田くんが淡々と演じていて、その姿がとてもさまになっていました。
特にラストシーンの全ての思いが込められた鋭い目つきは主演賞ものだったと思います。(『パラダイス・ナウ』の主人公のラストの目つきを思い出しました。)

そんな宮部の過去を掘り返していくのは彼の孫にあたる健太郎で、三浦春馬くんが演じているのですが、うん、まあ、これは普通だったかな。
司法試験4浪中の、いわゆるモラトリウム人間な彼。フリーライターの姉を手伝って、宮部のことを調べ始めるものの、最初は宮部を「臆病者」と口汚くののしる人にばかり出会って、げんなり。もうやめようかなーって矢先に、ちょっと違う話をしてくれる人が現れて・・・

自分に流れている宮部の血を意識して、積極的に話を聞きにいくようになる健太郎。
最終的には「俺の本当のじいちゃんは凄い人だったんだ!」と何となく自分にも自信が出てきちゃうような・・・宮部の物語に比べるとちょっと浅はかな感じもしましたし。
やはり岡田くん演じる宮部が魅力的だっただけに、色々な面で見劣りが・・・。

岡田くんを語るのに情熱を注いでしまったので、あとはさらっといってしまいますが、宮部のことを語る元軍人たちは皆それぞれキャラクターがたっていて良かったです。
まあ、原作を読んでいないと若干わかりにくい部分もあるかなとは思いますが、時間枠がありますからね。限られた中でうまいことまとめられているんじゃないでしょうか。

ただ、たった一つ、どうしても許せない部分がありまして。
ネタばれになってしまいますが、それは終盤、健太郎が見る白昼夢のシーンです。宮部が乗った零戦が青空を駆け抜けていき、しかも、宮部が笑顔でグッドサインを出しているっていう。・・・。
しかもそれを見て号泣してしまう健太郎。

えーえーえーえーえー!?

これは明らかに不要なズッコケシーンなのでは!?見た方、どう思われましたっ!?
その後のラストシーン、岡田くんが米国艦隊に突っ込んでいくところは良かっただけに残念です。あ、あと、個人的にはエンディング曲もいけてなかったな。サザンは好きですが、なんか狙いすぎって感じで、逆に安っぽくまとめられてしまった感が否めませんでした。

と、最後は少し辛口になってしまいましたが、なかなかの秀作でおススメです。ちなみに原作も面白いので、おススメです。


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予告編
http://youtu.be/6G1OHLyMY7U




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↓宮部が最期を遂げた零戦




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永遠の0

多くの犠牲の上に平和な現代があるんだ。 監督:山崎貴 製作:2013年 日本 原作:百田尚樹「永遠の0」 上映時間:144分 出演:*岡田准一 *三浦春馬 *井上真央 *濱田岳 *新井浩文 *染谷将太 *吹石一恵 *風吹ジュン *田中泯 *平幹二朗 *橋爪功 *夏八木勲 *山本学 この空に願う、未来――壮大な愛の物語。 司法浪人生の佐伯健太郎(三浦春馬)は、...

コメント

コメント(4)
No title
やはり身近の出来事に影響されますね、戦後の混乱期を知る最後の世代が今やもう80代、、こうやって原作や映画で若い世代にも知って欲しいですね。
原作は大分前に読み映画も早くに見たかったのですがチャンスがなくてね、ガキの頃ゼロ戦のプラモデルを作っていた頃が懐かしい、、。

guch

2014/11/13 07:34 URL 編集返信
>guchさんへ
訪問&コメント、ありがとうございます。
もうすぐ語れる人がいなくなってしまうんですよね。苦しい時代、わたしのおばあちゃんはあまり語りたがりませんが、元気なうちに聞いてみたほうがいいのかな…と思います。

ihuru

2014/11/18 12:53 URL 編集返信
IHURUさん、こんにちは!
IHURUさんの身近に本当にドラマが存在したんですね。
映画と合致するものがあって驚きました。

白昼夢のシーンは確かに不要ですよね。相応しくない。
なんで宮部が笑顔で青空を駆け抜けていくのか。
私もどーゆー意味?って思いましたよ。

この映画は、ヒューマンドラマとして観た方がいいんでしょうけど、
製作側の戦争に対する姿勢はどうなのか、
敢えて打ち出していないのか
ちょっと気になりました。
そこら辺が泣けなかった理由かも。

YAN

2014/11/25 17:41 URL 編集返信
>YANさんへ
ですよね!
白昼夢のシーンいらないですよね!同意見で嬉しいです♪

確かに制作側の戦争に対する姿勢は出てきていないかもしれないですね。
原作がいろいろ叩かれているから、あえてメッセージ性はこめなかったのかな?

ihuru

2014/11/26 06:36 URL 編集返信
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プロフィール

IHURU

Author:IHURU
アラサー→アラフォー女子。
出産・育児に追われ更新はまれです。
子ども嫌いだったわたしですが、目線がすっかりママになり、映画も昔とは違った点が気になるように。子どもと一緒に見た感想ものせていきます。

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