fc2ブログ

『グランド・ブタペスト・ホテル』 感想&予告編

ジュード・ロウ、なんか顔の輪郭変わってないかい?
気のせいかい?髪型のせいかい?
全然気づかずに見てしまっていたよ。そして何気に豪華キャストなのね、この映画。

どこかノスタルジーを感じる、大変魅惑的な作品でした。

20141219_GrandButapest.jpg

満足度:★★★★★
2013年:ドイツ、イギリス
監督:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ、 F・マーリー・エイブラハム、ジュード・ロウ
公式HP:グランド・ブダペスト・ホテル

あらすじ
1932年、ズブロフカ共和国の一流ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」には、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちから愛される名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)がいた。
ある日、長年の常連客マダムD(ティルダ・スウィントン)が殺され、グスタヴは遺産争いに巻き込まれてしまう。遺産の独り占めを目論むマダムDの息子の策略で殺人犯に仕立てられてしまったグスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)に協力してもらい、脱獄を図り・・・。

感想
現代、『グランド・ブダペスト・ホテル』という一冊の本を手にした少女から物語は始まります。
少女が座るベンチの横にはたくさんの鍵がかけられた謎めいた銅像が・・・。
一転、舞台は少女が読む本の作家が『グランド・ブダペスト・ホテル』で、そのホテルの持ち主であり、大富豪であるミスター・ムスタファと出会う1960年代に。

移民でありながら莫大な富を得たムスタファ、しかし彼は大きな憂いを秘めており、作家は彼の人生に興味を掻き立てられます。幸運なことにムスタファは作家のファンであると言い、作家は彼がそのホテルのオーナーとなった経緯を聞くことに・・・。
物語の大部分はこのムスタファの昔語り、1930年代に起こった出来事についやされます。

当時のムスタファはゼロと名乗り、「グランド・ブダペスト・ホテル」のベルボーイに雇われたばかり。そのホテルには伝説のコンシェルジュ・グスタヴがいて、正直者で機転の利くゼロは彼の愛弟子になっていきます。

ホテルマンとしての誇りに満ち溢れ、顧客の満足を最優先に、そのサービスは老女のベッドのお供も辞さないという・・・まさにスーパーコンシェルジュのグスタヴ。優雅な身のこなし、上品な口調。
ま、その口から繰り出されるのはけっこうな悪態だったりするのだけれど、頭の回転もすこぶるいいから、思わずフフってなっちゃいました。それに自分に非があった時にはすぐに心から非礼を詫びる率直なところや仲間を守るためなら後先考えずに行動するところはとても魅力的。
わたしもすっかりグスタヴのファンになってしまいました。

そして、そんなグスタヴのことを尊敬し、彼のことを終始手助けする若き日のムスタファ=ゼロ。
ゼロは真っ直ぐな眼差しで一流階級の顧客を虜にするグスタヴの教えを素直に聞き、グスタヴが相続問題に巻き込まれてからは彼を助けるために尽力します。
師であり父のようでもあるグスタヴとゼロは主従関係かと思いきや、賢いゼロはグスタヴを手助けする際には自分の利に対して主張することは主張します。

一緒に過ごすうちに、二人はお互いを慕い、その絆はどんどん深くなっていって・・・。
そんな二人の関係がとても素敵でした。

ゼロはアガサというベーカリーで働く女の子アガサと仲良くなり婚約、グスタヴに紹介するのですが、ゼロは女たらしのグスタヴ -といってもホテルではもっぱら熟女、というか、老女の相手ばかりですが- がアガサに手を出さないかひやひや。
2人が話していると、事あるごとに、真剣な顔になって「くどかないでくれ」とぴしゃりと言うので、くすっと笑ってしまいました。

他にも全編通して、くすっと笑ってしまうところが盛りだくさん。
たとえば、グスタヴが相続することとなった「少年と林檎」というお高い絵画とか。刑務所の中でグスタヴが出会った大男とか。スキーで逃げる相手をそりで追うシーンとか。
ブラックな殺しもあるし、本筋的にはサスペンスなのだけれど、こういう細かい面白みがそこかしこに散りばめられているので、嫌な汗をかくようなハラハラ感はありませんでした。

でも、それが物足りないかというと、そんなことは全然なく、意外な展開に驚いたり、ほっこりしたり。小道具はいちいち可愛いし、衣装はお洒落だし、昔風な効果音や特撮風のシーンは独特の味わいがあり、とても楽しめました。
豪華キャストですが、それが仇となることなく、小作品風の趣がかもしだされているところも良かったです。今年イチオシのおススメです。


にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ   
↑↑↑
ポチッと応援してもらえると嬉しいです。( ̄人 ̄)オ・ネ・カ゛・イ♪


予告編
http://youtu.be/fV3a3Nq-viQ
  



グランド・ブダペスト・ホテル [DVD]グランド・ブダペスト・ホテル [DVD]
(2014/11/12)
レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ 他

商品詳細を見る











トラックバック

グランド・ブダペスト・ホテル

JUGEMテーマ:洋画 「グランド・ブダペスト・ホテル」 原題:The Grand Budapest Hotel 監督:ウェス・アンダーソン 2013年 イギリス=ドイツ映画 100分 キャスト:レイフ・ファインズ      トニー・レヴォロリ      F・マーレイ・エイブラハム      マチュー・アマルリック      エイドリアン・ブロディ      ...

グランド・ブダペスト・ホテル

【概略】 格式高いホテルに勤める伝説のコンシェルジュが、伯爵夫人の死と絵画をめぐる連続殺人事件の謎に秘密結社のネットワークを駆使して挑む。 コメディ ウェス・アンダーソン監督だから案の定キッチュでお洒落で独特のカラーリングに箱庭感だった。綿密に計算された「間」が最高に楽しい。 絵本のような、ポップなデザインと色彩感覚の素晴らしさがやはりウェス監督の味。そして1カット1カ...

コメント

コメント(4)
いい映画でした
わたしもことし見た映画の中で大好きなものの1つです。この監督特有の色使いやおとぎ話の世界のような建物などがすてきでした。そしてその中で3つの時代にまたがって話が進むんですよね。
俳優の個性も十分生かされていてよかったです。

ミス・マープル

2014/12/27 16:30 URL 編集返信
こんにちは
コメントありがとうございました♪

キッチュで可愛いおもちゃ箱庭絵本感はそのままに、
戦争の悲劇や一人の男の人生の悲哀を感じさせる、どこかノスタルジックな味わいでしたね

画面そのまんまが可愛かったり素敵だったりなので、まるでアートのような世界観はやはりウェス監督抜群だと思います
…なので、ほんと、みてるだけで幸せというのがほんとのところでしょうか。そのせいか、ストーリーは二の次になってしまっていたのは残念ではありますが。

maki

2014/12/29 08:08 URL 編集返信
>makiさんへ
戦争の悲劇や男の悲哀、それと画面のギャップ。監督の手腕は本当にすごいですね。
ストーリーは退屈なようでいて、でもぐいと引き込まれるものがありました。でも、やはり素敵な画面のが際立っていたかな。

ihuru

2014/12/31 15:00 URL 編集返信
ミス・マープルさんへ
俳優の個性、それぞれにとてもあっていましたね。豪華キャストなんだけれど、すごく華のある役者さんたちというよりは技ありという人たちだったのも良かったかもしれませんね。

ihuru

2014/12/31 15:05 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

IHURU

Author:IHURU
アラサー→アラフォー女子。
出産・育児に追われ更新はまれです。
子ども嫌いだったわたしですが、目線がすっかりママになり、映画も昔とは違った点が気になるように。子どもと一緒に見た感想ものせていきます。

ブログ内検索フォーム

ランキング参加中

ぽちっと押してもらえると励みになります。よろしくお願いします♪

Google AdSense

楽天市場おすすめ商品