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『嘆きのピエタ』 感想&予告編 - なんとも言えない後味が残る一作

絶対後味悪いだろうなぁ~・・・と思っていたので、何度か借りるのを思いとどまっていたのですが。とうとう好奇心をおさえられずに借りてしまいました。
もちろん、後味悪くて、モワワワーンとなりました。br>
嫌な余韻に包まれながらも秀作と言わざるを得ない一作です。

20150729_PIETA.jpg

満足度:★★★★
2012:韓国
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンスリー・ウォン・ジャウ・ギホンカン・ウンジン
公式HP:嘆きのピエタ

あらすじ
孤児として生きてきたガンド(イ・ジョンジン)は、極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。そんな彼の前にある日突然、母親だと名乗る女性ミソン(チョ・ミンス)が現われる。
当初は疑念を抱くいたガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心をほぐされ、足を洗おうと決意するまでになるのだが・・・。

特徴と見どころ
チョ・ミンスの得体の知れない雰囲気にゾクゾク
リー・ウォン・ジャの表と裏の顔にゾワゾワ
・復讐の末の果てしない哀しみにチーン


感想
韓国は本当に復讐の話が好きですね。というと、のっけからネタバレにつながってしまいますが、でも、まあ、謎の女性が母親ではないだろうなぁというのは何となく想像つきますし。
この手の韓国映画のネタとしてはありがちだと思います。
が、それでも、やはり、ゾクゾクさせられてしまうのが韓国俳優さんの力です。

日々、返済の滞った債務者の元を訪れ、手を切断したり、足を再起不能に複雑骨折させたり・・・そんな暴力まみれのガンドの元に突然現れる謎の中年女性ミソン。
彼女を演じたチョ・ミンスにはゾクゾクさせられっぱなしでした。
「母親」だと名乗り出て、ガンドにまとわりつくミソン。その図々しさ、ガンドへのつくしっぷり、そして時に無邪気にガンドの心をいたぶる行為。その真摯な姿はガンドへの謝罪に感じられなくもないものの、やはり得体の知れない不気味さが漂っていて・・・

またそれだけでなく、ガンドとともに過ごすうちに彼女に芽生えてしまう何か。
その何かのために、葛藤し、苦悩し、こぼれ落ちる涙。

ラストまでいって、振り返ると、チョ・ミンスの演技が完璧以上であることがようく分かります。
それに対するガンド役のリー・ウォン・ジャ
出だしは極悪非道な借金取り立て屋として登場します。利子が10倍という所謂「闇金」の取り立て屋。泣いて詫びたり、逆上している債務者を冷酷な目で見つめ、淡々と自分の仕事をこなす。
けれど、ミソンの登場で、彼の世界は一変します。

自分を捨てたことを謝りに来た「母」だと名乗る女。
信じがたい出来事にガンドは当然のごとく彼女を疑います。けれどどんなに乱暴な仕打ちをしても受け入れてしまう彼女にガンドは「母の愛」を見てしまうのです。
そして次第に盲目的に彼女を求めるようになってしまう。

幼い頃与えられなかった母のぬくもり。
手をつないで街へ繰り出しおそろいのサングラスを買ってはしゃいだり、母親のベッドにもぐりこもうとしたり・・・極悪非道な借金取りはマザコン男へ。
そのマザコンぶりが気持ち悪くもあり、けれど、決してそれだけではない、彼の孤独な心が浮き彫りにもなっていて・・・やはり巧いんです。

物語の中盤、わりと早めにミソンの正体は明かされます。
それまでは謎の女ミソンが誰なのか、そこにモヤモヤさせられ。そのあとには一体どういう結末になるのかソワソワさせられました。

結末は・・・
切ないですね。やりきれないです。想像以上に哀しいラストでした。

孤児であるガンドが生きていくには選べる道も限られていたのでしょうし、「母」が現れてからの彼の様子を振り返ると、なんとも、ね。
借金取り立て屋のボスは実は「障害者にはするな(=殺せ)」と言っていて、それでも「殺すと保険金が面倒だ」とあえて障害者にしていたのはガンドなりの優しさだったのかもしれませんし。

ミソンの復讐も果たされて晴れ晴れというものではなく・・・
彼女自身もまた新たな哀しみを背負ってしまったので・・・

本当に何とも言い難い、切なすぎるラストなので、見る時を選ぶことをおすすめします。(でも、そういうのが分かっていても思わず見たくなってしまう、おすすめしたくなってしまうのがこの手の韓国映画の凄さなんですよね。)


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予告編
https://youtu.be/sSyVsVStrqc




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