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『おみおくりの作法』 感想&予告編 - 地味さに味わいのある一品

去年、DVD鑑賞した一作です。そんなレビュー未記入作がまだまだ残っています。早く書かないと、どんどん記憶から抹殺されてしまいそうです・・・。
この映画もとっても地味だったので・・・
一生懸命、思い起こして感想を書きたいと思います。

主人公もストーリーも地味だけど、その地味さがウリ!そんな一作です。

20160122_Omiokuri.jpg

満足度:★★★★
2013年:イギリス
監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:エディ・マーサンジョアン・フロッグガットアンドリュー・バカンカレン・ドラリー
公式HP:おみおくりの作法

あらすじ
公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしてそれぞれの宗派にあった葬儀をあげていた。
けれど、そんな彼のやり方は財政難にあえぐ役所にそぐわず、とうとう解雇通知を言い渡されてしまい・・・。

特徴と見どころ
・いろいろ地味
・まったり進み、意外なラスト
・決してハッピーな終わりではないのに、不思議と温かい


感想
このタイトル、そしてこのあらすじ。
何かを彷彿しませんか?
わたしは真っ先に『おくりびと』を思い出しました。そして亡き人を”丁寧に”おみおくりするという点では通じるものがあるな、と。 原作は”STILL LIFE”なので、この邦画タイトルをつけた方は絶対に『おくりびと』を意識していたんじゃないかと思うんですが、どうですかね???

さて、主人公はロンドンの南部、ケニントン地区の公務員ジョン・メイです。彼の仕事は身寄りのない亡き人を弔うこと。といっても、そもそも身寄りがないわけなので、事務的に弔ってそれで終了でいいわけです。

けれど、几帳面な彼は出来うる限り、その死者のことを調べあげます。亡き人が住んでいた家の遺品から、手がかりになりそうなものを探してどうにかその人の軌跡を探る。
そして、その人にふさわしい葬儀をあげる。それが彼の流儀、というか、単なる仕事を超えたライフワークとなっています。

その証拠に、彼は自分が葬儀をあげた人たちのポートフォリオを自分のアルバムにこっそり収集していたりします。亡くなるまで自分とは何のつながりもなかった人々の写真。
それを本当に大切そうに、愛おしそうに眺める彼は・・・

まあ、つまるところ、変人ですよね。

現実社会の中で彼が密に付き合っている人物も見当たらず、彼の生活は毎日同じことの繰り返し。食べるものも、着るものも、いつも決まりきったもの。
その生活様式、そして、その風貌からわたしはてっきり定年手前のおじさんだと思っていたのですが・・・実は中年の設定であることがラスト付近で分かり、びっくり仰天しました。笑

ちなみに、映画のHPを見たところ、44歳という設定でした。(撮影当時の役者さんの年齢もだいたいそんなもの)
ん~、外国人の年齢はよくわかりませんね。

ともあれ、そんな彼のやり方は亡き人にとっては善きものだとしても、役所からは時間ばかりがかかる効率の悪いやり方と非難されてしまいます。そりゃあそうですよね、だって身寄りのない人々の葬儀、誰に感謝されるわけでもなく、仕事はたまる一方なわけですから。
けれど、ジョン・メイはどうしても自分の流儀を曲げられず、とうとう解雇通知を受けてしまいます。そして、それでも、最後の仕事となる一件についてはどうにか納得のいくようにやり遂げたくて・・・

わずかな手がかかりから、ロンドンを飛び出したジョン・メイ。そこで彼は自分とは真逆の人生を歩んできた亡き人にさらなる興味を持ち、彼のために盛大な葬儀をあげようと奔走するのです。
そうした中で、今までの決まりきった生活から脱却していく彼。紅茶がココアになったり、初めて色味のあるセーターを着てみたり・・・。ずっと無表情だったのがわずかに動いたり。や、ほんの、ほんのちょっと。そのほんのちょっとの差がチャーミングに演じられていました。

ラストは切ないんですが、でも、温かいのです。
亡き人たちにとって、ジョン・メイは本当にかけがえのない人になっていたんだなと理解できるラスト。この終わり方はイギリスならではなんじゃないかなぁ・・・。しんみりしつつも、ほっこりする少し不思議な印象の映画です。


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予告編
https://youtu.be/R-oJkuv82uE



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