ブラッド・ピットも今や立派なおじさん、や、もちろん、そんじょそこらにいるおじさんとは全然違いますが・・・
それでも自分が若い頃に「キャー」っとなっていた様子とは変わってきているわけで。そこからすると、この映画にはまた「キャー」となれるブラピに出会えて、なんだか幸せ感じました。
若いってやっぱり素晴らしいことだねとしみじみした一作です。
満足度:
★★★★
2008年:アメリカ
監督:
デビッド・フィンチャー
出演:
ブラッド・ピット、
ケイト・ブランシェット、
タラジ・P・ヘンソン、
ティルダ・スウィントン
公式HP:
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
あらすじ
80代の男性の姿で誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン(
ブラッド・ピット)。
誰とも違う数奇な時を刻まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、喜びや死の悲しみを知りながら人生を歩んでいくが・・・
※F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説『
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)』が原作です。
特徴と見どころ
・アカデミー「メイクアップ賞」受賞の実力
・若返ったブラピの美しさに惚れ惚れ
・荒唐無稽な設定だけれど共感できる
感想
第81回アカデミー賞で13部門にノミネートされ、話題となっていた作品です。ま、結局、「美術賞」「メイクアップ賞」「視覚効果賞」の3冠だけにとどまり、対抗馬の『
スラムドッグ$ミリオネア』に大差をつけられてしまったのですが・・・
「メイクアップ賞」の妙は、筆舌に尽くしがたいものがありました。
老人のような姿で生まれ、その後、歳をとるごとに若返っていく。そんな数奇な人生を送ることとなった一人の男をブラッド・ピットが。彼と出会い、運命の恋人となる女をケイト・ブランシェットが演じています。
2人とも、実年齢よりも若返ったときの美しさが、素晴らしかったです!
特に、ブラピ。ああ、そうそう、確かに彼はこんなに美しかったのよ~!と思わず興奮。久しぶりに『リバー・ランズ・スルー・イット』なんかを見たくなってしまいました。
そして、「若さ」と逆の「老い」。
これはまたシビアな現実を感じてしまいました。
どんなに美しい者でも、歳を重ねたら、変わっていくのよね・・・と。ま、そうはいっても、老いてなお見栄えのいい二人なんですけどね。でも、あまりに美しい若さを見せつけられてしまったから。
さてさて、肝心のストーリーのほうですが・・・
『フォレスト・ガンプ 一期一会』を彷彿してしまいました。(と思ったら、脚本家が同じでした)
男の一生を幼少期から追い、そしてそこに、運命の女が絡んでくる。ガンプの生い立ちをもっと数奇にさせたら、ベンジャミンになった、って感じです。
ま、そうはいっても、この映画のもととなった原作は、偉大な作家F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説です。これはぜひとも小説のほうもどんなものなのか読んでみたいです。
全体的な流れとしては、ちょっと、間延び気味だったかな、と。
面白くはあったのですが、もう少し、つめるところはつめても良かったのでは?というのが正直な感想です。
でも、心は子ども、見た目は老人という姿のベンジャミンが、可憐な少女デイジーと出会い、お互いに成長していき、ふたりのバランスがとれたときに、めでたく結ばれ寄り添いあう姿は、文句なしに素敵でした。
美しいブラピと美しいケイトに、思わずにんまりしてしまいましたよ。
だからこそ、その後、2人が直面する苦悩 -ベンジャミンは今後も、どんどん若返っていき、そして・・・。それを考えれば、ベンジャミンは当然デイジーと一緒にいられないわけで・・・。- には胸が痛みました。
ま、こんな悩みには到底リアリティなんてないはずなのですが、不思議と二人の苦しみが伝わってきて、良かったです。これは、脚本と演技力の賜物でしょうね。
そうそう、ベンジャミンを拾い、育てていったクイニー(
タラジ・P・ヘンソン)が素敵でした。
これまたガンプの母とイメージがかぶるのですが、普通とは違うベンジャミンを最初から全て受け入れ、愛情深く接していく。そして、彼が旅立つことを決意すると、暖かくそれを見守ってあげる。
まあ、現実世界では、どうしたって、お互い喧嘩したり反発したりっていうのがあって当たり前だけれど・・・でも、何があっても、「全てを受け入れる」というスタンスは、母として持って行きたいなぁ~。
ともあれ、無茶な設定をファンタジーとしてうまいこと映画化したなと思いました。何はともあれ、美しいブラピ、必見です!
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予告編
https://youtu.be/EvW22ldA3_8
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